溝の口駅から路線バスに乗ってどのくらい遠くへ行けるか?!
- 2018/11/4
- 地域情報
溝の口駅からの路線バスは東急バスと川崎市交通局の1社1局が乗り入れています。路線バスに乗って出かけるとしても、行先は様々です。せっかくですので、バスに乗ってどのくらい遠くへ行けるのか調べてみることにしました。ちょっとした旅行気分を味わいながら、お出掛けしてみませんか?
■まずは北へ
溝の口から北へ行くとしても、色んな所へたどり着く事が出来ます。まずは北へのぼってみましょう。
●溝06系統に乗って
溝の口駅から川崎市交通局の溝06系統に乗って、旅してみましょう。路線は南武線と競合するような形で久地駅まで走ります。久地駅を横切ってからしばらく走らせると、藤子・F・不二雄ミュージアムの前を通過します。戦後の日本漫画の歴史に多大なる影響を与えた一人でもあり、その功績をたたえる意味で向ヶ丘に設置しました。
向ヶ丘はかつて、小田急電鉄が東京近郊の行楽地として遊園地を設置しました。向ヶ丘遊園駅までは小さなモノレールが仲介していましたが、車両や設備の老朽化により廃止されたのちはバス転換されました。その後は客数の減少により閉鎖され、設備の撤去後一部は前述のミュージアムへと提供されました。その遺構はまるで古代遺跡のような印象です。
その後は多摩区役所を経由してから、目的地である小田急電鉄小田原線の向ヶ丘遊園駅へ到着します。余談ですが、溝の口駅南口からも向ヶ丘遊園駅へ向かう路線がありますが、前述のミュージアムや多摩区役所を避けて通る代わりに、向ヶ丘遊園駅南口に直接たどり着きます。
●高津・宮前・多摩・麻生
溝の口駅南口から出ている路線バスは、実にバラエティ豊かな行先です。最長で麻生区へ行く路線もあれば、大きな病院へと行く路線も存在します。出発してしばらくすると、東名高速道路を超えたところにあるのが、宮前区役所向丘出張所です。
まずは、病院へ向かうバスについて触れるとしましょう。生田緑地をかすむかのようにバスを走らせ、稗原交差点を右折します。後述する溝16番の終点である市バスの営業所を通過し、生田高校を経由すると目的地の一つである聖マリアンナ医科大学へ到着します。
話を稗原交差点付近へ戻しましょう。この辺りは川崎市と横浜市あいだとなり、横浜市の北東部の端っことなります。田園調布学園のキャンパスが東百合丘にあります。ここまでくると麻生区へ入ったことになり、バス路線も長く乗ったなと実感する事でしょう。
ここで袂を分かつかのようにバスはそれぞれ違う目的地へと向かう事になり、溝11系統は王禅寺公園を経由して新百合ヶ丘駅へ、そして溝10系統は王禅寺付近を経由してから小田急電鉄の柿生駅へ到着します。しかし、柿生駅前のバスターミナルから駅まで少し歩きます。
●溝15(宮前平駅まで)・16番(鷲ヶ峰営業所まで)の事
向丘出張所から枝分かれする形でバスを走らせると、東名向ヶ丘バス停に到着します。ここからハイウェイバスに乗り換える事が出来、箱根や静岡、近畿エリアなどへ向かう事が出来ます。各地からの帰り、都心は混雑しますのでここで見切りをつけて、路線バスに乗って溝の口や向ケ丘遊園で降りて、そこから電車に乗って都心入りする事が出来ます。
■複雑する北部と対照的に…
さて、溝の口駅から北へ向かう路線を紹介してまいりましたが、目的地や経由するルートが多種多様で、バス旅を味わっている気がします。対照的に南ルートはどうなのでしょうか。
●まずは横浜との境目を目指して・・・(溝22・25系統)
溝22・25系統は横浜との境目を目指して走る路線バスです。前者は川崎市交通局が、後者は東急バスがそれぞれ運行しています。千年(ちとせ)までは同じコースをたどりますが、ここからそれぞれ別の目的地へと目指します。溝25系統は子母口エリアを経由して蟹ヶ谷へ到着します。
一方、溝22系統は能満寺と大谷・久末の両団地を経由しますが、目的地の高田町は完全に横浜市港北区です。この路線で自治体エリアを超えてしまいますが、横浜への越境があり今回紹介した路線以外に田園都市線のたまプラーザから向ケ丘遊園へ向かう路線がそれに該当します。
●溝の口と橘・有馬の架け橋(溝21・23系統)
溝23系統は橘を経由して市バスの井田営業所へ向かいますが、途中梶ヶ谷駅を経由するため、ほぼ同じルートを走る溝21系統と違います。一方、溝21系統は梶ヶ谷駅を経由しない代わりに有馬第二団地で折り返します。バスは子母口小学校付近で溝23系統と合流し、目的地の井田営業所へ到着します。なお、東京急行東横線の元住吉駅へはここで乗り換える事が出来ます。
●高津と小杉(溝02・03・05系統)
次に紹介する路線は、高津を経由して武蔵小杉駅へと結ぶ路線です。バスでは小杉駅と称してありますが、今回はあえて小杉駅とさせていただきます。最初は高津駅を経由し、府中街道を南下する形で南へと進み、経由地の一つである等々力スタジアムへと向かいます。
等々力スタジアムとは、サッカーチームの本拠地の一つであり、試合当日は小杉駅から臨時のバスが設定されます。ちなみに新丸子駅へ経由するのは東急バスが運行する溝03系統で、溝02系統や川崎市交通局持ちの溝05系統は、新丸子駅を経由せず直接小杉駅へと向かいます。なお、溝03系統は新丸子駅を寄り道した後、小杉駅へ到着します。
●南武線に沿って…(溝04・06・川31系統)
さて、最後は南武線に沿って南へと下ります。川崎市交通局担当の溝04・06系統は、武蔵新城駅を目指しますが大ヶ谷戸から袂を分かつ形となります。溝06系統は新城神社・下新城を経由し、子母口小学校から前述の溝23系統と合流し、最終的には井田営業所へ到着します。
溝04系統は南武線と競合する形で南下し、武蔵中原を経由してから小杉駅へと到着します。川崎市交通局の路線で川崎駅と溝の口駅を直通する路線はなく、小杉で分断する格好です。川崎へ直通するのは東急バスの川31系統だけです。
川31系統は小杉までは溝02・05系統と変わりませんが、小杉から先は平間駅を経由し、小向の東芝前を経由した後、多摩川沿いを少し走った後は川崎駅前へ到着です。
以上、溝の口駅から出る路線バスの事についてまとめましたが、北は麻生区から南は幸区と意外と広範囲にわたるネットワークだという事がわかりました。電車でお出掛けするのもいいですが、たまには路線バスに乗ってゆったりと旅してみるのもいいかも知れません。電車ではあっという間に過ぎてしまう風景も、路線バスだとゆったり眺めることが出来るかもしれません。
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