買い物の利便性が良くなった二子新地駅前のスーパー
- 2019/5/27
- 地域情報
二子新地駅前は民家と商店街に囲まれており、駅前のバスターミナルやタクシー乗り場が設置できないのが現状です。それだけでなく、スーパーマーケットがないので住民は電車に乗って隣の駅へ行くことになります。今回は、二子新地にスーパーができるまでの話をしましょう。
■二子新地にスーパーがない理由
どうして、二子新地駅前にスーパーマーケットがなかったのか、その理由を歴史とともに説明しましょう。東京急行田園都市線というよりは戦前へとさかのぼります。昭和2(1927)年に渋谷と二子玉川園を結ぶ玉川電気鉄道が溝の口への延長という形で開業し、溝の口のほか高津共々二子新地が開業し、渋谷へのアプローチとして市民の足として活躍したわけです。当然ながら駅前には商店街ができたのは言うまでもありません。
昭和13(1938)年、玉川電気鉄道は東京横浜電鉄へと併合され、大東急の一員として活躍することになり、二子玉川園と溝の口の間に関しては線路の幅を狭くして玉川線から大井町線として生まれ変わり、渋谷へ行く場合は乗り換えを余儀なくされる時代になりました。しかし、駅前の開発については周辺に民家が増えたためその余裕がなくなってきました。
戦後からの復興により住宅地を中心に増えてきたため、二子新地は都心からのベッドタウンの一つとして注目するようになりました。対岸の二子玉川園へのアクセスが良かったためか、商業施設として高島屋も駅前に開業し、商店街のみの新地と比べ総合的な買い物は玉川、溝の口と集約していったのです。
そのため、住民たちから見た二子新地の評価はお買い物という意味では不便であるという評価でした。
■念願のスーパーマーケット開業!
二子新地の住民は、買い物をするという意味ではスーパーマーケットがある高津や玉川、溝の口へいく必要がある日々は相変わらずで、それが新地の日常であることは認識して当然のことでした。
しかし、その状況はある日を境に一変します。
それは、二子玉川から溝の口までの大井町線直通を伴う複々線化工事により、高架橋の舌を有効活用できないかとのことで東京急行と地元で協議を進めていました。駅前の玉川よりの一部区間を商業地として再活用するという、大胆な施策でした。
平成26(2014)年に富士ガーデンが二子新地駅の高架下に開業する形で二子新地駅の高架下は有効活用されました。地元の人たちにとって、スーパーマーケットへ行くのに電車に乗っていく必要があるのかと長年の疑問符でしたが、この開業により二子新地駅周辺のスーパーマーケット問題が解決できました。
また、イオン系列のまいばすけっとも駅前商店街に二子一丁目店を開業しました。二子新地駅周辺の商業施設が商店街とコンビニエンスストアだけで心もとないため、これらの救済措置的役割を果たす意味で、まいばすけっとの開業も大きかったのです。
■まとめ~これからの展望
二子新地のスーパーマーケット事情という意味では富士ガーデンとまいばすけっとの二店舗が成り立っているため、安泰といえました。
しかし、後者については店が手狭でテナントとの契約の関係でいったん閉店しましたが、かつてビジネスホテルがあった場所の隣に、お店を新たに作ってから移転するかたちでまいばすけっとは川崎二子新地店として再出発を果たすことになりました。平成30(2018)年3月中旬になってのことでした。
コンビニや個人店舗を除く二子新地の商業施設という意味では数少ない存在となり、これらの二店舗の位置づけは地域住民にとって心強い存在となり、これからも二子新地の人たちの生活を支え続けることでしょう。
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