敷金の意味とは ~敷金の相場はあるの!?~
- 2019/3/9
- 敷金・礼金
賃貸物件であるアパートを借りる場合には、敷金・礼金・前家賃が当たり前のように提示されていますが、その意味について真面目に考えた事はないでしょう。本当に必要なものなのでしょうか。敷金の相場から敷金について考えてみましょう。
■敷金の意味とは何
敷金とは、アパートを退去する場合に「原状回復」が基本的な賃貸契約の考え方です。保証を含めたマイナス面をカバーする代金に充てられるものとして捉えています。
中には、家賃を滞納して解決に向き合わない問題のある借主も存在します。金銭面や設備に対する費用を補う代金として使用される事が一般的になっています。
本来は、原状回復に近ければ「全額」又は全額に近い金額を返金する事が契約などで示されていれば敷金の戻りを期待できるのですが、契約によっては、敷金に対する考え方を、消費する対象として契約に盛り込む場合もあるのです。
このような場合には、半額以上あるいは、全部に対して返却されない事もあるので、契約の際には特に注意が必要です。心配な場合は、どのくらい返還されるのか契約前の確認は必要なのです。
■敷金の相場ってあるのでしょうか
敷金礼金は、地域によって初期費用が違ったり、同じ物件でも、経営のスタイルによって敷金・礼金がゼロの場合もあるので、その違いを知る事で相場に対する考え方も違ってくるのです。
一般的には、家賃の1か月分に相当する金額となっています。しかし、中には、敷金3か月礼金3か月前家賃1か月のように最大で7か月も初期費用を要するマンションなどもあるのです。ビックリすると思うでしょうが、人気の物件は、そこまで高くてもすぐに契約される事もあるのです。
確かに、似たような物件で同じような条件(敷金1か月、礼金1か月、前家賃1か月)が相場と言えるかもしれませんが、今は、いろんな条件で契約のスタイルができているので、「敷金2か月、礼金2か月、前家賃1か月」が多い地区もあります。
◎敷金等の初期費用の差とは
例えば、「敷金ゼロ、礼金ゼロ」で、お得感があるように思えますが、決してそうとは限らない事を、頭に入れておいて下さい。
「敷金ゼロ、礼金ゼロ」の場合は、満室率(回転率)を上げるために、家賃の相場が割高になっている場合が多いのです。「敷金ゼロ、礼金ゼロ」のお得感を出して、入居率を上げる事が良いと考えた戦略と言えます。
このようなスタイルは、1年2年ぐらいの短期の滞在を予定している借主にはお得ですが、長期的に賃貸契約を考えている人や、生活を定着したい家族向けには、向いていないし「割高の家賃」が負担になる場合もあるのです。
人気のマンションやアパートは、初期費用の条件が7か月だとしても、借主の「満足感や優越感」を第一に考える人にとっては、マイナスにはなっていない事は多々あります。
学生さんや単身赴任者は、滞在期間が短いほど「敷金ゼロ、礼金ゼロ」は有効なのですが、長く住むのなら「敷金1か月又は2か月」で選んで家賃の割安な物件を見つけるほうが結果としてお得になると考えていいでしょう。
◎関西方面では敷金の代わりに保証金
関西方面では敷金の代わりに保証金がありますが、敷金のように全額戻る事は少なくて、「敷引き」と言われるように保証金の一定の金額に対して差し引かれる事が多いように思います。
■まとめ
敷金は、原状回復(もとの状態にもどす事)にとって、大家だけじゃなく自分の保証のためにも必要な金額なので理解しましょう。
敷金の相場は、地域の相場や、人気度、契約のスタイルによって変化するものです。自分のライフスタイルに合わせて、相場と言われる金額を参考程度に考えて、契約期間によっては、「敷金ゼロ、礼金ゼロ」よりも、家賃の値ごろ感や、物件の内容を重視したほうが良いでしょう。
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