不動産投資における判断基準の重要性

不動産投資の難しさ
数多くある投資の中で、不動産投資は投資初心者に人気があり、ミドルリスクミドルリターンやローリスクミドルリターンといわれており、投資の中では簡単なイメージがあるのではないでしょうか。
確かに株などのように、一瞬にして元金が全て失われてしまうようなことはめったにありません。かといって不動産投資が簡単なわけではなく、不動産投資には不動産投資の難しさがあります。不動産投資の難しさの1つにデットクロスがあります。


デットクロスとは、減価償却費を借入金の返済が上回っている状態の事をいい、デットクロスになると経費に計上できる減価償却費が減少しているのに、経費にできない元金返済が大きくなっているため帳簿上は黒字になります。
結果所得税が大きくなり、現金が不足することで倒産する場合もあります。こういった不動産投資ならではのデメリットなどが、不動産投資を難しくしています。

投資判断基準の重要性
不動産投資以外のすべての投資案件にも言えることですが、投資判断基準を持っておくことはとても重要です。判断基準を持つことでブレない投資を行う事が出来ます。何%の利回りなら投資を行うのか?
利回り以外に大切な条件は?など決めておくと迷わず投資判断を行う事が出来ます。投資スタイルを決め、それに沿ってブレない投資を行うことで目標に近づくことができます。

最低限決めておきたい判断基準
①CF(キャッシュフロー)
CFとはお金の流れのことをいいます。入ってくるお金のことをキャッシュ・イン・フローといい、出ていくお金のことをキャッシュ・アウト・フローといいます。決算書などには売り上げや純利益が記載されていますが、その金額が実際に手元にあるわけではありません。
投資を行うことで手元にお金がどのくらい残るのか、残しておかなければいけないのか決めておきましょう。

②利回り
投資における利回りとは、投資額に対して年間どれくらいの利益があるのかを表した指標です。この指標をもとにどのくらいの利益が上がるのか、大まかに計算する事が出来ます。投資額に対してどの程度の期間で元金を回収できるのかも図ることができます。
何%以上の利回りなら投資を行うというラインを決めておきましょう。不動産に関しては、「表面利回り」と「実質利回り」がありますので、出来るだけ「実質利回り」で判断するようにしましょう。

③積算価格
積算価格とは土地と建物を別々に現在の価値で評価し、それを合わせた評価額を積算価格といいます。この方法は「原価法」とも呼ばれ、金融機関から融資を受ける際に重視される評価基準ともいわれています。
判断基準というのは人それぞれだとは思いますが、しっかり判断基準を作りブレない投資を行いましょう。

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