敷金っていつ返還されるお金なの?
- 2017/12/21
- 敷金・礼金
敷金とは?
敷金とは、家屋や部屋を借りる人が持ち主に預けておく保証金のことをいいます。
敷金の費用は家賃の1~3ヶ月分程度の費用が掛かります。礼金と合わせると、結構な金額を契約時に用意する必要があります。礼金とは異なり、退去時に返金してもらえる可能性があります。
基本的に家賃の滞納リスクや、人に貸すことにより、壊されたり汚されたりする可能性があるので、そのリスクに対して補填、保全するために事前に預けるお金です。そのため、これらのリスクが生じず通常使用した場合、返金されるべきお金でもあります。敷金の取り扱いについては、契約書や重要事項説明書などに記載されていますので、確認しましょう。もし敷金に関して記載がなければ、全額返還されるということになります。
敷金はいつ返還されるのか?
敷金が返還されるには、賃借物の明け渡しが完了していることが最低条件になります。その後大家さんなどに対し、敷金の返還請求を行う事が出来ます。敷金が返還される時期というのは契約ごとに異なりますが、一般的には1ヶ月~1ヶ月半ほどで返還されることが多いようです。
中には、敷金が返還されるどころか、追加でクリーニング代など請求される場合もあります。
こういった場合も契約書に「原状回復、クリーニング代を敷金で相殺し、不足分がある場合徴収することがある」などの記載が必ずあります。
敷金は法的にも定められている
敷金は法的に定められているので、契約する際などに支払わなければなりません。大家側にも敷金の返還責務があるため、根拠がなく返還を拒否することも出来ません。契約書などを確認しても分からない場合などは、専門家などに相談してもいいかもしれません。
敷金の返還に関わるトラブルは現在でも多く発生しています。そういったトラブルを避けるため、契約時などにしっかり確認しておきましょう。
敷金の正しい知識を持とう
敷金に関してトラブルが多い理由に、正しい知識を持っていないために、トラブルになっている場合もあります。
「敷金=保証金」という性質がある以上、通常使用であれば返還されるべきお金ではありますが、契約によって様々な条件が付けられている場合も多くあります。
しかし、その条件も合理性がなければ無効となります。もしどうしても納得がいかない場合は、少額訴訟を行うという選択肢もあります。この訴訟自体は時間も手間もそれほど掛かりませんので、専門家にアドバイスを仰いだ上で検討してください。