敷金・礼金なしにデメリットはある?
- 2017/6/19
- 敷金・礼金
初期費用をできるだけ抑えたいと考えている人にとって、敷金・礼金なしの物件は助かりますね。ただ、今まで払っていたお金を払わなくても良いなんて、デメリットはないのでしょうか?敷金・礼金なしのデメリットについて考えてみましょう。
■敷金・礼金なしで予想されるデメリットは?
敷金は、家賃滞納や物件にダメージを受けたときの修繕に使われる『保証金』の意味合いを持っています。
敷金なしなら、契約のときに支払う初期費用は少なくて済みますが、大きな修繕費がかかった場合の負担が大きくなります。
不注意で壁に穴を空けてしまったり、床に大きな傷をつけたりして、修繕費がかかる場合には、10万円を超える請求になる場合もあるでしょう。
初期費用の支払いが少ない分、退去時に備えて資金を準備しておいたほうが良いかもしれません。
礼金については、大家さんの方で礼金なしでやっていけるように上手く事業計画を立てている場合もあります。
ただ、中には、家賃に上乗せしているケースもあるので、礼金ありの似た条件の物件と比べてみましょう。
1年~2年分の支払い額で比べてみて、やっぱりお特になるなら、大家さんの企業努力で良心的な設定をしていると言えるでしょう。
■敷金・礼金なしの契約のメリット
賃貸を契約するときには、保証会社の費用、火災保険などの費用、消毒費用やカギの交換費用などがかかります。
敷金礼金を含めると、家賃の数カ月分の費用が必要になるのが一般的です。
けれども、入居するには引越し代や、新生活の準備費用にお金がかかりますから、まとまった金額の支出がツライと感じることもあります。
そんな時、敷金・礼金なしの物件を選べば、初期費用として支払う額を抑えられ助かります。
新生活が落ち着いてきたら、次回の退去や引っ越し向けて、貯金を始めれば良いのです。
■敷金・礼金なしで大家さんは大丈夫?
大家さんの方でも、早く入居者を決めたいときに、募集のかけ方を仲介業者と相談して敷金・礼金なしにして、インパクトを与えようという考えがあります。
契約がまとまらずに空室を続けるよりも、敷金や礼金をなしにして入居してもらったほうが、大家さんにとってもメリットがあります。
敷金は退去のときに返す預かり金なのですから、礼金の分だけサービスしている形です。
入居者が早く決まれば広告台も浮きますから、敷金・礼金なしを実行せずに3ヶ月空室になったら、そちらの方が、収益が落ちるわけです。
入居の時に、契約書をよく読み、退去のときの修繕責任について良心的な形になっているか確認できれば、大きなデメリットはないでしょう。