礼金を値切るだなんて失礼?
- 2017/9/27
- 敷金・礼金
不動産広告でよく見かける『敷金礼金』の文字。家賃1ヶ月分~2ヶ月分が設定されていることが多く、契約の時にまとまったお金の支払いが発生してけっこうキツイですね。礼金を値切るなんてできるのでしょうか?初期費用の抑え方についてお話しましょう。
■礼金はどんな意味合いのお金?
住宅事情が良くなかった頃は、物件の数が足りていませんでしたから、少しでも大家さんに何か渡して優位に立ちたいと考えて、貸してくれてありがとうという意味の『礼金』を渡すようになったという説と、都会で下宿や一人暮らしする子供に何かあった時によろしくお願いしますという意味を込めて『礼金』を渡すようになったという説があります。
いずれにしても、『礼金』という言葉は残り、もらったら返さなくて良い大家さんにとって便利な項目となりました。
実際は、入居者の入れ替わりにあわせて修繕が発生して大家さんも要り用ですから、礼金として収入があるのは助かります。
中には、礼金をいれてもらう形にしておいて、広告費としてほとんど不動産業者が取っているという例もあります。
大家さんとしては、今すぐ決めてくれて、長く住んでくれるなら礼金分くらいサービスしても良いかということになるようです。
■不動産会社がまとめてくれるのがベスト
入居者はできるだけ費用をかけずに入居したいですし、大家さんは経費を上回る収益が出るように事業として貸したいと思っています。
他人の所有物をお借りするのですから、経費も出ないような安い料金にしろと値切るのは、話になりません。
回りの相場にあった金額で、大家さんに迷惑をかけない範囲で交渉が成立するラインを提案するのが仲介業者の役割です。
もし、気に入った物件が敷金礼金ありだった場合に礼金をなしにして欲しいとか、安くして欲しいなど交渉する場合にも仲介業者に調整をお願いしましょう。
払いたくないから…なんてやり方では無く、「初期費用がネックできめかねています。半額にしてくれたらすぐにでも決められるのですがいかがでしょう?
…と言った感じで調整してもらうのです。
礼金は入居時だけのものですから、家賃値下げよりもお願いしやすいでしょう。
■敷金礼金無料物件を多く扱う不動産業者もいる
最近は、敷金礼金無料の物件も増えて来て、こうした条件の物件を多く扱う不動産業者もあらわれています。
いずれにしても、初期費用が安くなるのは入居者にとって、願ってもないことです。
契約の時に数十万円もの支払いが発生するなんて、厳しいな。敷金礼金がなければ確実に2ヶ月分安くなるのにって思いますよね。
初期費用を安くできる契約を狙うなら、初めから敷金礼金の無料物件の取扱が多い不動産を選ぶと良いですね。