管理会社と大家さんの関係
- 2017/8/18
- 借りたい方
賃貸で部屋を借りている場合、設備が故障や騒音などのトラブルが起こった場合、大家さんではなく、管理会社に連絡するケースが多くなっていますね。これは、大家さんが管理会社に管理委託契約をしているからです。管理会社の役割と大家さんとの関係についてお話しましょう。
■管理委託として含まれることが多い内容
<空室保証契約>
賃料の10~20%を支払うことで、もし、空室になった時でも、家賃収入がゼロにならないように、一定レベルの収入が確保できる契約。
大家さんに取っては、ローン返済など事業計画が立てやすくなります。
<家賃滞納の保証>
入居者の都合で家賃が遅れてしまう事態が起こらないとも限りません。ローンがあれば、家賃が入らなければ立て替えなければならず、キャッシュフローが良くないときには、悩みの種です。管理委託で家賃滞納の保証を設定していれば、立て替えてもらえるので、入居者があれば予定していた家賃分の収入が確保できます。
<集金代行契約>
契約通り振り込みが行われているか、引き落としが予定通り行われたかをチェックするのは手間がかかります。もし、忘れている入居者がいれば、問い合わせをし、入金が遅れないようにしていかなければなりません。委託契約しておけば、大家さんは、この手間から解放されます。
■入居者管理は大家さんの契約による
・空室募集から契約まで。
・入居中の住人の管理。
・クレーム対応。
こうした、実質的な入居者管理が、管理委託契約とセットになっていることが多いのです。
ただ、トラブルの連絡先が管理会社になっていても、大家さんとの契約によっては、管理会社の守備範囲になっていない場合もあります。
仲介契約をした不動産屋と管理が全く別の会社ということもあり、入居者は、管理会社がどんな内容に対応してくれるのか、確かめておいた方が良いでしょう。
業者によっては、管理会社が仲介業を合わせて行っている場合もあります。
管理と募集をトータルに行っている場合には、契約時に確認しておきたいことが聞きやすく、安心感がありますね。
■管理会社と大家さんの関係について
管理会社は、入居者と大家さんとの間に入って、契約内容がきちんと守られるようにしてくれる役割があります。
トラブルがあった時、仲介から入居者管理までをトータルに行っている業者なら、大家さんに対しても、入居者に対しても公平な立場で進める人がいて、感情的になるのを避けられるメリットがあります。
部屋探しをするときには、入居者募集と管理を行っている業者に相談するのが良いでしょう。