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マンション管理のニュース・話題
- 2017/8/22
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マンションなのだから管理人がいて当然だと思って入居したら、管理がおらず、まったく困ってしまった…そんな状況が発生しています。先日の週刊現代、ヤフーニュースのサイトでもそんな話題が取り上げられました。管理人不足のニュースについて紹介しましょう。(参考:週刊現代2017.7.10、ヤフーニュース7.13)
■マンション管理人不足の異常事態
マンション管理人の高齢化で、管理業務を続けることができなくなり、リタイアする事例が問題になっています。
マンション管理人を置く場合、住み込みで管理業務を行っているケースが多く、住み込みだからこそ素早い対応ができ、住民ニーズにもこたえることができるメリットがあります。
ところが、高齢者の管理人が多い現状に加え、交代する人材の確保ができない人手不足の状況が続いています。
やめたいという連絡を受けた後も、何とかもう少し引き受けてもらえないかと引き留めなければならない状況です。
しかし、高齢になり、健康上の不安や、体力的な問題で続けられないと判断した状態に待ったをかけることができません。
無理に引き留めれば、最悪、『失踪』され、気づいた時には、われたガラスもそのまま、水漏れも放置したまま、ごみ収集場所に収集拒否のごみがあふれる…といった事態が発生していることもあるというのです。
(参考)週刊現代
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52215
■管理人採用が難しいワケとは?
ある管理人業務の採用条件は、週3回の時短勤務で月5万円。
管理積立金として徴収しているのは、6,000円程度なため、これ以上の報酬を約束するのは難しいといいます。
時給にして950円弱、望むような人材の応募もなかなかありません。
管理人業務は、外国人、高齢者などいろいろな人を相手に、時には精神的にも負担の大きな調整役をしなければなりません。
募集の間口を広げて、管理費の横領に合ったケースもありますし、高いとは言えない報酬ながら、真面目に丁寧な業務を担ってくれることが絶対条件です。
住民の生活に密着し、時には個人情報も扱うことがあるので、人選が難しいのです。
■定期的なメンテナスが失われると…
管理人の不在は、定期的なメンテナンスが失われると、設備修繕の問題はもちろん、秩序の崩壊につながります。
あるマンションでは、屋上が不法投棄の洗濯機や冷蔵庫置き場になり、ベランダに生ごみをためる住人が現れ、落書きが消されることもないスラム化を予想させる事態になりました。
飲料水タンクのメンテナンスなども放置されているかと想像しただけでゾッとしますね。
信頼できるマンション管理が行われていることのありがたさを感じるニュースです。
入居者募集と管理を同じ業者が行っている物件の方が、こうした事態に巻き込まれるリスクを減らせるでしょう。