敷金と礼金の違いを知ろう
- 2019/4/29
- 敷金・礼金
お部屋をお探しの際、条件を考える前にお金の問題が大きいですね。
自分で設定した家賃の金額で、納得いく物件を前提に探していくことが必要となってきます。契約として初期費用を用意する必要があります。それが、仲介手数料、前家賃、敷金(保証金)、礼金などです。
その中でも敷金・礼金ゼロという物件もありますが、その敷金と礼金にも重要な意味があります。どういった意味があるのか、その違いをみていきたいと思います。
■敷金とは
賃貸物件の家主が家賃の滞納リスクや、人に貸すことで壊されたり汚されたりするリスクに対して、補てん・保全するために事前に預かるお金です。部屋を普通に使用した場合、退去時に返還されるお金となります。原状回復義務によって、修理負担分や室内のクリーニング代がかかるため、その負担を敷金で賄われています。
■礼金とは
昔からある習慣です。賃貸のお部屋が少なかった時代に、学業のため一人暮らしをする子供の事を考えて、親御さんからお部屋を貸してくれる大家さんへ、お礼の気持ちを込めて贈られたお金だったそうです。
敷金とはまったく別物で、退去の際にお金が戻ってくることはありません。
今では賃貸物件が増えていますので、礼金の意味合いも弱まっているのだと思います。
■敷金・礼金ゼロ物件
お部屋を借りる時の費用で、一般的に敷金1ヶ月、礼金1ヶ月必要となります。その他、仲介手数料や前家賃など含めると約4ヵ月分の費用が必要となります。それが初期費用となるのです。
地域にもよりますが、首都圏だと敷金と礼金だけでも、初期費用を大きく占める存在です。
また、最近増えているのが敷金礼金なしの物件ですが、不況の影響もある中、若者を中心に人気が広がっています。初期費用を抑えられることもあり、それまで簡単にはいかない引っ越しも出来るようになってきています。
■敷金はそう簡単にゼロにはできないもの
礼金は謝礼として意味があるので、ゼロにすることが出来きます。しかし、敷金ゼロはなかなか難しいです。たとえ敷金がゼロであっても、その分家賃に上乗せされていることがあります。
例えば
【敷金あり】
家賃8万円で敷金2ヶ月の部屋を2年間借りると、家賃8万円×2=敷金16万円+家賃8万円×24=2年間の家賃208万円となります。
【敷金なし】
家賃が10万円で敷金がゼロの部屋を2年間借りると、家賃10万円×24=2年間の家賃240万円となります。
敷金が家賃に上乗せされて支払っているのなら、長く住めば損をしてしまう計算になります。しかし、敷金は場合によっては戻ってきますが、家賃に含まれているとなれば取り戻すことはできません。まずは、自分の住みたい地域の家賃や初期費用の相場を知るとともに、不明なお金の意味合いについては、まず不動産会社に質問しましょう。
■まとめ
お部屋を借りる際には目先のお金にとらわれ過ぎないように、お金を支払っているとはいえ、人様のものを借りているので、いろいろ気を付けたいですね。お借りした以上、常に綺麗に使う事を心がけ、壊したり汚してしまった場合でも、家主や不動産業者の方へ相談、報告など適切な対応により、信頼関係も気付くことができます。
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