敷金家賃○ヶ月には管理費は含める?
- 2017/10/24
- 敷金・礼金
賃貸物件を借りる時に『敷金』を支払うことがありますが、条件に“家賃○ヶ月分”と書かれていることが多いですね。1ヶ月ごとに支払う額面の中には、管理費や共益費、駐車場代などが含まれますが、敷金の計算をする時には入れて計算するのでしょうか?敷金についてお話しましょう。
■敷金の計算の仕方について
敷金の計算をする時に、家賃○ヶ月と書かれている場合、管理費は含めません。
<例 家賃60,000円、管理費3,000円、駐車場代3,000円>
こういった条件の場合、駐車場を借りている場合、毎月の支払い額は66,000円、駐車場を借りなければ63,000円になります。
ところが、敷金の計算をする場合には、純粋な家賃と同じ金額をもとにします。
・敷金家賃2ヶ月 ⇒ 60,000円×2ヶ月=120,000円。
・敷金家賃1ヶ月 ⇒ 家賃分そのままの60,000万円。
入居後に毎月支払う金額には、管理費、駐車場を契約していれば駐車料金を含めます。
敷金の計算をする時に、合計額を使うか使わないかは業者によって違うのかと思いがちですが、“家賃○ヶ月”としているのですから、あくまでも家賃をもとに計算するべきなのです。
■他の初期費用はどうなっている?
同じように家賃○ヶ月分で表されることの多いものに、礼金、仲介手数料があります。
礼金の場合も、敷金と同じように“純粋な家賃の額”をもとに計算します。
仲介手数料に関しては、法律で『家賃1ヶ月分+消費税分』を、上限とすることが決められています。
消費税については、家賃及び共益費・礼金・敷金には掛からないルールですが、仲介手数料では消費税分を含める事が認められているということです。
消費税8%として計算すると、家賃60,000円なら…
・60,000円×1.08=64,800円 となります。
共益費や駐車場料金は入れずに計算します。
駐車場については、営利を目的としないマンション内の駐車場であれば消費税なし、一般の駐車場契約なら消費税ありとケースによって変わります。
ですから、家賃と管理費がきちんと分けて書かれることで、“家賃○ヶ月”の部分を計算する時に安くなるとも言えます。
■敷金ゼロの物件を選ぶという選択
「初期費用、もっと安くならないの?」
そう思われるのなら、敷金ゼロの物件も増えていますから、検討してみると良いですね。
敷金は、もともと『何かあったら使うために預けるお金』なのです。
経年劣化以上の傷みがひどかった場合には修繕費がかかりますが、何もなければ返してもらえるお金です。
敷金ゼロで部屋を丁寧にキレイに使えば、初期費用が抑えられるメリットの方が大きく感じられるでしょう。