礼金や更新料は支払わなければいけないのか?
- 2018/2/14
- 敷金・礼金
礼金とは?
この礼金とは賃貸物件の契約を行う際に支払うものです。礼金の相場は家賃の1~3ヶ月分です。この礼金はお部屋を貸してくれた家主の方に対してお礼の気持ちを表すもので、昔の慣習が現代まで残っているものになります。
昔は、自分の子供を家主に預けて、お世話になるという感覚があり、その頃生まれた慣習です。こういった慣習は現代にそぐわないと思うのですが、残っています。こうした礼金は敷金と共に徐々に無くなっています。
礼金が不要で、敷金の代わりに定額のクリーニング費用などを退去時に請求する形が増えています。こういった背景には、敷金や礼金の取り扱いが、一般の方には分かり難くトラブルに繋がることが多いためです。
更新料とは?
更新手続きに必要な更新料の相場は大体家賃の1ヶ月分です。もちろん物件ごと、契約ごとに違います。この更新料も、礼金と同じく家主に支払われるお金です。
次の更新まで部屋を借りるために支払うものなのですが、法律で決められたものではなく礼金と同じく昔からの慣習が現在も残っているだけです。昔からの慣習が残っているだけとはいえ、契約書などに記載があれば支払わなければいけません。
通常であれば、契約期間満了の数か月前に通知が来て、更新を行う場合は支払期限内までに更新料を支払わなければいけません。この更新料に関しては、契約する際に説明があるはずですし、契約書などに記載があります。更新料に関しては全ての物件にあるわけではなく、更新の際にこの更新手数料が不要で更新できる物件もあります。こういった事も部屋探しの選択の条件にしてもいいのかもしれません。
現代にそぐわない礼金や更新料
昔ながらの慣習が残っただけの礼金や更新料は今後減少傾向にあると思われます。しかし、家主の方からすれば、礼金や更新料は返還の義務が無く、貴重な収入源であるため今後もしばらくは残り続けるでしょう。借り手側からすれば、決して安い金額ではありませんし、現代にそぐわない昔の慣習で支払うのは納得がいきません。
借り手側も、この礼金や更新料の有無に関しても物件選択の判断材料の一つにしてもいいのではないでしょうか。
日本の賃貸契約期間は約2年です。この期間納得いかないものを残しながら住み続けるというのは良くないでしょう。こういった礼金や更新料も判断材料に加えた上で、納得いく契約を行いましょう。