礼金は原則返還されないってどういうこと?

そもそも礼金とは?
礼金というのはそもそもどういった性質のお金なのかと言いますと、部屋を貸してくれた大家さんに対してお礼の気持ちを表し支払うお金の事で、賃貸契約時の初期費用に含まれます。
契約を更新する際などに新たに礼金などが必要になることはありません。


そもそも礼金は住宅が不足していた時代に生まれたもので、さらにその当時は大家さんにお世話になるという発想の時代でもあり、そういった様々な意味を含めたお礼の気持ちを表して渡していたお金です。その頃の慣習が現在でも残っているだけで、現在の住宅事情にそぐわないと言えます。
今や住宅は余っている時代です。
少子高齢化もあり日本の人口は減り続けており、今後も減っていくと予想されているのでさらに住宅は余っていくでしょう。そもそも借主はお客様なはずです。そのお客様がなぜお礼の気持ちを表しお金を支払うのか、現代では理解が出来ません。
時代が変わっているのですから、その時代に合ったものに変えていっても良いと思うのですが、大家さんからしたら返還の必要のないお金というのは、貴重な収入源なはずですから今後も礼金は残り続けるでしょう。それでも、敷金や礼金の返還をめぐるトラブルというのが、後を絶たないため以前に比べ敷金と礼金が不要の物件は増えてきています。

礼金は返還される場合がある
礼金は敷金と違い返還義務はありませんが、場合によっては返還されることがあるようです。
下記の場合、返還される可能性があります。

①入居してすぐ退去した場合
入居してすぐ退去したからといって必ず返還されるわけではありません。物件ごとの契約や大家さんの意向も大きく影響します。
それに物件によっては、入居してすぐ退去すると何らかの違約金などが発生してしまう場合もあるので注意が必要です。

②住宅金融公庫から融資を受けて建てられたマンションなど
住宅金融公庫などから融資を受けて建てられた場合、法律で礼金を取ってはいけないと決められている為です。もし礼金を支払っている方などいたら、返還請求をしましょう。この場合は法律で決められているので、確実に返還されるはずです。

礼金は基本返還されないもの
礼金は一部の例外を除いて、返還されません。そして昔からの慣習で現在にはふさわしくない性質のお金なので、支払う必要のない物件を選ぶことが賢明な選択だといえるでしょう。
礼金の有無を物件選択する上での条件にして物件選びを行っても良いと思います。
礼金や敷金の返還トラブルが多いのは、借り手側もどういった性質のお金なのか理解していない方がとても多いという現実があります。こういった事もしっかり理解し、賃貸契約を行ってください。

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