賃貸で部屋を借りるときには、契約のときに家賃の4~5倍の初期費用がかかると言われています。敷金礼金の他に、入居した時の家賃を払うので、どうしても額が大きくなってしまうのです。初期費用の内容についてお話しましょう。
■賃貸の初期費用にはどんなものがある?
・礼金:大家さんへの謝礼の意味合いから習慣化したもの。
・敷金:退去時の修繕費に充て、破損がなければ返金される。
(関西では敷金ではなく、『保証金』として家賃の数ヶ月分を納めるケースがある。)
・保証会社への支払い:家賃滞納などに備えて家賃の20%~100%支払う。
・日割り家賃:月の途中で入居した場合、日割で家賃を計算して払う。
・前家賃:翌月入居の場合、申込み時に翌月分の家賃を支払う。
この他に、クリーニング費用や鍵交換費用、仲介手数料など、契約の仕方で支払い総額は変わって来ます。
保証会社利用の場合には、家賃1ヶ月分よりも低額ですが、『保証金』となれば、これだけ数ヶ月分ですから、初期契約の費用が随分大きなものになってしまいます。
■フリーレントはどんなもの?
これだけ初期費用が大きいと、新しい部屋を契約するのも大変ですね。
現在、物件数は豊富ですし、入居率をあげたい大家さんとしては、入居者の初期費用の負担を減らして、契約しやすいようにするケースが増えてきています。
前家賃・日割り家賃に関しては、入居契約をするときに払い込むのが一般的ですが、フリーレントは、日割り分や前家賃を無料にしているケースです。
大家さんとしては、家賃を値下げしてしまうと、長期入居になるほど儲けが減ることになりますが、日割り家賃や、前家賃をサービスする場合には、家賃そのものは下げずに済みます。
はじめに払い込む金額を抑えることができるので、入居者にも、契約を決めてもらいやすくなるメリットがあります。
物件のレベルが、ちょっと希望とズレていたとしても、初期費用が安ければ入居しようかと思えますよね。
■初期費用を抑えられる条件とは?
最近は賃貸物件の競争が激しくなっていることもあって、フリーレントや、敷金礼金無料のゼロゼロ物件が出てきています。
初期費用をできるだけ抑えた物件選びをしたいなら、フリーレントありや、敷金礼金ゼロで入居者を募集している物件を探してみましょう。
保証会社への支払い、仲介手数料、クリーニング代、鍵交換だけでも、家賃1、2ヶ月分程度の支払いは出てきます。
分割を希望する場合には、カード払いOKの不動産業者を利用すると良いでしょう。