部屋を探す際一番いい構造って何?木造や鉄骨・鉄筋の違い
- 2018/2/6
- 借りたい方
あまり意識されない建物構造
部屋探しを行う際に、どの程度建物構造を意識されているでしょうか?ほとんどの方はあまり意識されていないと思います。間取りや設備、家賃や初期費用、築年数などは重要視されますが、建物構造はあまり意識しない部分だと思います。
多少考えたとしても、その優先順位はあまり高くはないでしょう。しかし、建物構造が違うと特徴やメリット・デメリットが変わるため生活に大きな影響を与える可能性があります。それぞれの構造の特徴などをご紹介したいと思います。
木造構造
木造構造は、木の柱を何本も立て、その柱に壁を貼っていきます。柱と柱の間に断熱材や防音材などが入ります。耐震性などに関しては、木造だと耐震性が低いと誤解してらっしゃる方も多いようですが、木材自体軽量なため耐震性は低くありません。ただ通気性が良い一方で、防音性も低く防音材など工夫をしないと騒音などのトラブルの可能性があります。
通気性が良い事と、木造建築の壁は他の構造建築の壁に比べて薄いという特徴があるためです。耐火性は全ての構造の中で最も低いと言わざるを得ません。最も燃えやすく、延焼も早いです。しかしながら、木造素材そのものの改良などが進み、燃えにくい素材も開発されていますので、一概に全ての木造構造が燃えやすいとは言えません。
鉄骨構造
鉄鋼製の柱や梁を使っている構造で、木造構造の木の部分を鉄鋼製に置き換えたものと考えて構いません。鉄骨構造には、重量鉄骨造と軽量鉄骨造があり、鉄骨の厚みに違いがあります。鉄骨構造は木造に比べれば防音性は高いと言えます。
耐震性に関しては、強い揺れなどに対し鉄骨自体が折れてしまうことは基本考えられません。曲がるだけなので、強い揺れに対して粘り強く耐えるイメージです。
建物自体が完全に倒壊してしまうようなこともありません。ただ、木造のようなしなやかさはないので地震などの揺れは感じやすいです。耐火性は構造的には高いのですが、燃焼温度が540℃を超えてしまうと急激に強度が失われてしまいます。こうなってしまうと建物自体崩壊してしまう危険性が出てきます。
鉄筋コンクリート構造
鉄筋コンクリート構造は、鉄筋の周りにコンクリートを流し固める工法で、非常に頑強な造りになります。その頑強さから100年以上も住み続けることが可能ともいわれているほどです。耐震性も非常に高く、断熱性と気密性も高いという特徴があります。
ゆえに、冷暖房などの効率は非常に良いです。コンクリート自体が燃えない材料なので、耐火性能も抜群です。建物自体はよっぽどのことがない限り全焼してしまう事や延焼が広がるという事はありません。遮音性も高く、コンクリートが外部の音を遮断するので騒音などが届きにくいといえます。
内部の音も外に漏れにくいので生活音などでのトラブルはほとんど起きないといってよいでしょう。ただ建築費が高いので、相対的に家賃は高くなりがちです。その気密性の高さから、結露などが発生しやすく換気などに気を遣わなければいけません。