敷金礼金がゼロにはそれなりの理由がある
- 2018/10/9
- 敷金・礼金
お部屋探しでお困りの方には、「敷金礼金がゼロ」と言ううたい文句には心が揺さぶられることだと思いますが、あわてててはいけません。物事には裏表、メリト・デメリットがあるのではないでしょうか?今回は、「敷金礼金がゼロ」について掘り下げてみたいと思います。
■敷金や礼金の目的は
賃貸契約を行う時には、必ずと言って「敷金・礼金」の存在が気になるはずです。社会に出て初めての契約は賃貸契約かクレジット契約になる事でしょう。「部屋探し」の専門誌を見ていると「敷金・礼金」について、「2か月・2か月・前家賃1か月」などはよく見かけます。最近では「敷金礼金がゼロ」も出回っていて、何も知らない利用者にとっては、当然、ゼロゼロに魅力を感じてしまいます。敷金や礼金の目的は理由があるはずです。まずは、ひととおり読み解くことは、今後の助けになるはずです。
①敷金とは
借りる側が、何らかの理由で、賃貸契約を解除、修了して退去する場合の今まで使用してきた部屋に対する原状回復を修繕によってかかる費用を敷金から差し引くことが一般的です。あるいは、家賃の滞納などの保証などが目的となっています。(関東圏における保証金のようなもの)
②礼金とは
部屋を貸す側の大家さんに対して支払いをするものです。敷金のように返却されるものではなく、大家に対しての謝礼を意味する通例です。
■敷金ゼロ、礼金ゼロのからくりは、
賃貸契約の初期費用が少なくて済むのは最大のメリットではありますが、よいことばかりではないのです。その分の割り当てを月々の家賃に上乗せされているからです。敷金ゼロ、礼金ゼロであっても、不動産管理業者によっては、入居前のクリーニング代を請求される事もあります。デメリットとして考えられる大きなものは、敷金がゼロの場合は、退去時のクリーニングや修繕費用が高くつく場合も考えられます。
「敷金」に対する考え方は、保険のように後から戻ってくる制度として認識していれば、敷金を多く払い戻しするために、借り手側も部屋を大事に綺麗に利用する事が行われて、借りる側と貸す側にとってお互いに良いことではないでしょうか。
■敷金なし礼金なしの割合は
敷金なし礼金なしの見出しには心が動かされますが、都内から見る物件の割合は、10対1となって少ない方です。足立区や目黒区が比較的に「敷金ゼロ」や「礼金ゼロ」が多く見られます。「敷金礼金ゼロ」はかなり少なくて「礼金ゼロ」は比較すると多めです。
「礼金」については、大家さんが、空室があるよりは、空室を埋めるほうに力を入れている傾向があります。地域の所得の割合に比例して、所得の低い地域に「敷金ゼロ・礼金ゼロ」が多いようです。
初期費用には通常、家賃の4か月から6ヵ月の間で取引されていますので、初期費用を抑えるのか、続きの家賃を抑えるのかは、利用者(借りる側)の状況によって判断すると良いでしょう。
■敷金ゼロ・礼金ゼロから見えてくるものは
空室を埋めることや人気がないことの他には、初期費用を安く見せているのにもかかわらず、実際に契約内容を詰めていくと、入居前にメンテナンス費用が利用者負担の場合もありますので、よほど信頼できる不動産業者でない限りは、即決は避けたいものです。
また、物件をキープするときに内金と称して代金を前払いすることもありますので、賃貸契約には敷金・礼金の他にも契約時の注意点なども是非押さえておきたいことなのです。借りる前に知っておけば、先々困らないのですから気になる事は下調べが必要です。
川崎エリアのお部屋探しは、地域に特化した桜華ハウジングにお問い合わせください。
http://www.ouka-housing.co.jp/