敷金礼金が高いならゼロゼロ物件を検討
- 2017/8/25
- 敷金・礼金
賃貸物件を契約するときには、家賃の5~6倍の初期費用が必要だなんて言われますね。引っ越し費用もあるし、できるだけ初期費用を安く抑えたい…と考えるなら、敷金礼金が無料のゼロゼロ物件を選ぶ方法があります。敷金礼金無料の賃貸契約についてお話しましょう。
■初期費用の一般的な内訳は?
賃貸契約を結ぶときに必要になる初期費用の一般的な内訳を見てみましょう。
・敷金:家賃1~2ヶ月
・礼金:家賃1~2ヶ月
・仲介手数料:家賃1ヶ月分+消費税分
・火災保険料
・保証会社利用料
・鍵交換費用
・前家賃:1ヶ月+入居当月月割分
こうしてみると、敷金礼金が初期費用の占める割合が多いことがわかります。
火災保険料や鍵交換費用は、1万5,000円~2万円程度が多いですし、保証会社利用料は家賃+管理費の3割ほどと見れば、2~3万円程度でしょう。
業者によって違いがありますが、家賃1~2ヶ月分という敷金や礼金に比べると小さな額になります。
この2つが無料になっているゼロゼロ物件と呼ばれる契約方法なら、一気に家賃2ヶ月以上のコストダウンがはかれるのです。
■ゼロゼロ物件契約の注意
敷金礼金は、並べて語られることが多いですが、その性格は違っています。
敷金は、修繕費や家賃の滞納があったときのリスクを保証する意味合いで大家さんに「預けるお金」です。
基本的には、入居者の落ち度が何もなければ、退去の時に返金するお金です。
礼金は、昔物件が品薄だった頃、お礼金を積む代わりに融通してくださいという「気持ちでの上乗せ分」として払っていたものが習慣化したものです。
大家さんも入居者の入れ替わり時には、色々と費用がかさみますし、こうしたシステムを使って経営が安定して行えるしきたりになっていました。
■ゼロゼロ物件は退去時に困らない?
「大家さんは収入が減ってしまいそう」
「退去時の修繕費の請求が大きい場合困ってしまいそうだけど大丈夫なの?」
こんな声が聞こえて来そうですが、保証会社を使えば家賃滞納のリスクはほとんどありませんし、入居時の費用を抑えて、入居者が早く決まるほうが大家さんに取ってメリットが大きいと言う事情があります。
修繕費については、故意に壁に穴を開けた、タバコのヤニ汚れがひどい、エアコンや洗濯機の水漏れを放置して床を腐らせるなど、明らかな落ち度がなければ、大きな額を要求されることはないでしょう。
契約の時に「特約」部分をしっかりチェックしてください。
良心的な仲介業者が契約を取り仕切っていれば、確認事項をごまかすこともないでしょう。
敷金礼金を無料の物件を、信頼できる仲介業者に紹介してもらうのが、初期費用をやすくするコツと言えそうですね。