早まらないで!敷金ゼロ物件はデメリットがある
- 2018/7/9
- 敷金・礼金
マンションやアパートの一室を借りるとき、どうしても目に留まってしまうのが敷金・礼金0円の物件です。しかし、敷金や礼金を払わずに安く部屋を借りられるのでしょうか? 今回は、敷金ゼロ物件のデメリットについてお話ししましょう。
■皆様が快適に過ごすために敷金はある
マンションやアパートの一室を借りる場合、基本的に敷金は必要となりますがその相場に関しては、地域によって差が出るものの、敷金だけでもたいてい1~3か月程度の家賃相当分が設定され、不動産会社に預けなければならないという法律が定められています。
皆様が快適に生活できるために活用されているのが、敷金です。普段通りの生活を送っていれば、退去時には手元に戻ります。ただし敷金は家賃滞納せざるを得なくなったときや、住む側の過失により部屋を壊したり汚したりした場合、修理費用などに活用されています。
■敷金ゼロ物件の現状
敷金や礼金の物件がゼロと、不動産屋さんの広告には案内されることがありますが、一見「この物件はお得感がある」と判断してしまう事があります。真っ先に思い浮かぶのは、マンションなどの空室リスク対策です、1~2か月程度ならローン返済中の大家さんは問題ないのですが、これが3か月以上続くのなら、ローン返済が滞ってしまいますので、集客率アップ目的なら、敷金礼金0円は一種の手段ですね。
集客率アップ以外にも、建物の老朽化によるものや交通の便が不便だからという理由も見られます。こういう物件を中心にデメリットが潜んでいるわけです。
■敷金ゼロ物件のデメリット
敷金がかからない物件はお得な物件だとお思いの方もいらっしゃる事でしょうが、こういう話には必ず裏があります。ここでは、敷金ゼロ物件におけるデメリットについてお話しします。
①入退去時には、余計な費用が掛かる
敷金ゼロ物件は家賃だけでも十分ですので、一見おいしい話だとお思いでしょうが、敷金ゼロ物件という美味しい話には裏があるわけです。
・ルームクリーニングの費用
本来ならば入退去時に大家さんが面倒を見てくれることがありますが、さすがに敷金ゼロ物件はそこまで面倒見きれないのが現状で、入退去問わず入居者負担です。
・鍵の交換も
玄関の鍵も、通常の物件では大家さんが面倒を見てくれるのですが敷金ゼロ物件は入居者の負担になってしまうことがあります。
②短期間の入居は違約金が!
入居した物件は契約期間を守るのであれば問題はないのですが、仕事の都合で転勤を余儀なくされたりする場合に見られますが、1年未満の短期契約としてカウントされるため、違約金が請求される場合があります。
③住環境の悪さ
交通の便が不便そうなところに見られるケースで、理由は駅やバス停から遠く、夜だと街頭が少ないため女性の方からすれば保安の面で不安になり、犯罪に巻き込まれ得る恐れがあります。女性の方は犯罪に巻き込まれることを考慮して、よく考えて物件選びをしましょう。
④家賃あれこれ
その地域の周辺物件の家賃相場を考慮しても、家賃が高くなることがあります。敷金などで割り当てられるはずの金額が、部分的に上乗せされる場合があります。それ以外にも、家賃滞納をやると取立てが厳しくなり、それでも応じない場合には鍵を交換されてしまい部屋に入れなくなるという事もありますので、家賃はきちんと払うのがベストです。
■まとめ
敷金ゼロの物件は、引っ越し費用などを抑えるといった面でのメリットはありますが、家賃のほかクリーニング代や鍵の費用の負担は入居者側にありますので、敷金の役割は大きいものです。
皆様が物件を借りる前には一度立ち止まって、契約書をしっかりと読み、契約内容をしっかり確認してから交渉することを前提に、敷金ゼロ物件を借りるときは、よく考えましょう。
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