敷金と礼金を払うメリット
- 2018/7/25
- 敷金・礼金
敷金と礼金は、マンションやアパートに入居する際に必要な経費になりますよね。ですが、物件によってはそれらを必要としない物件が存在します。では、どうして敷金と礼金が必要となるのでしょうか? 今回はこのことについてお話しします。
■敷金のこと
敷金は入居される方から徴収しなければならないというのは、法律で定められており、基本的には家賃の一か月程度と定められていますが、地域によっては家賃2か月支払う場合もあります。家賃の滞納に伴うリスクや故意による破損に伴うリスクに対する補填する際に使われています。
家賃滞納が無い場合、室内に故意による破損があると判断された場合は、原状回復をすることになります。しかし、通常通り使ったけど敷金が返還されないのはどういう事だというトラブルが起こらないとも限りません。
原状回復と定義される場合、借りる側が故意に破損してしまった場合が主なるケースとみなす場合は、借りる側から徴収した敷金が活用されますが、通常使用の場合で普通に住んでいても発生してしまうような、設備の老朽化などの場合、敷金は活用されず家主側で負担しなければなりません。つまり、通常使用による範囲以内の老朽化である場合、敷金は退去時に返還されるわけです。
入居契約をする前に契約書をよく確認しておく事と、部屋に住んだ以上、他人のものをお借りしていることを肝に銘じ、大切に使う事で大家さんとの信頼関係を保つことが大切です。マンションやアパートの一室は、自分たちのものではなく家主さんからお預かりした物件です。くれぐれも粗末に扱わず大切に扱いましょう。
■礼金のこと
現在は用途が薄くなりつつある礼金ですが、過去、慢性的住宅不足だった時代に、部屋の一室をわざわざ貸してくれた家主さんへのお礼として支払っていたのが礼金です。
現在は慣習として残る物件が存在する程度になり、本来の用途からはかけ離れていく事で家主さんにではなく不動産会社へ支払う事にシフトしているケースも見られます
基本的には家賃1か月分で、退去時の返金には一切応じていません。しかし、礼金そのものが不要となる物件も増えています。
■敷金と礼金のメリット
敷金と礼金それぞれの話をしましたが、敷金と礼金を払うメリットは何でしょうか? 最近は敷金と礼金がともに0円の物件、いわゆる00物件がありますが、短期間の入居であればそれほど問題はないのですが、長期間の入居の場合はどうでしょうか?
確かに、借りる側からすれば安く借りたい気持ちと、貸す側は空室リスクを減らすという目的がそれぞれあり、双方の思惑が一致すれば00物件はさぞ魅力的でしょう。
しかし、その実態は礼金を払わない代わりに、入退去時にクリーニング代を払うことが要求されるケースもあります。敷金での生産であれば、クリーニング代を差し引いた金額が戻ってくる場合もありますが、単純にクリーニング代となった場合、一定額のクリーニング代として支払う事により、敷金精算よりも高額になってしまう可能性があるばかりか、入退去時双方でクリーニング代を請求される場合もあり、二重に費用が発生してしまう可能性も否定できません。
敷金のメリットは、長期的に住む事を前提に考えると、結果的に原状回復費用(=クリーニング費用)を押えることにつながるというわけです。
以上のことから、基本的に礼金があるメリットも敷金同様であると捉えてOKです。敷金も礼金も、家賃の数か月分といった取り決めがあらかじめあるため、裏を返せばそれ以上の費用は発生しないことを保証していると考えていいでしょう。
敷金、礼金がないことに拘ったために、結果として支払う費用以上の出費とならないよう、気をつけたいものですね。
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