引っ越しの初期費用はどれくらい?
- 2017/6/24
- 引っ越し
引越しの初期費用と言うと、運送代を思い浮かべる方も多いと思いますが、新しい部屋を契約するときの初期費用にフォーカスしてお話しましょう。家賃の5~6倍もの支払いが必要になるケースもありますし、賃貸契約の契約時払い込みのお金について知っておきましょう。
■賃貸契約の初期費用にはどんな項目があるの?
大家さんからすると、口約束だけでキャンセルしたり、家賃の支払い能力がなく滞納したりする人との契約はリスクが大きくなります。
賃貸契約を結ぶときには、契約をきちんと守って迷惑をかけませんよという証拠金を渡すのが慣例になっています。
鍵交換費用や、火災保険料といった料金だけでなく、敷金礼金を支払う習慣は、“信用してもらうためのお金”という意味合いがあるのです。
・敷金:家賃滞納や部屋の修繕に備えて家主に預けるお金。
・礼金:契約成約の謝礼。
・前家賃・日割り家賃:入居翌月分家賃、月の途中からなら日割り家賃を前納する。
・保証会社利用料:家賃20%~100%。
・火災保険料:2万円程度。
・鍵交換料:2万円程度。
・消毒施工・クリーニング代など:1万円~2万円程度。
・仲介手数料:上限家賃1ヶ月分+消費税分
■契約時の初期費用はどれくらい?
家賃の5~6倍ともいわれますから、家賃10万円の契約なら、50万円~60万円を見積もっておいた方が良いでしょう。
ただ、契約によって中身は多少変わってきますから、初期費用の見積もりをとって検討したいですね。
「けっこう大きな額になりそう」だとイメージしていただけたと思いますが、実は初期費用がとても安くできる方法があるのです。
■初期費用が安くなる契約パターンとは?
『敷金礼金なし』
家主さんの企業努力や、料金体系や管理体制の見直しで、敷金礼金をはじめに貰わないケースがあります。ゼロゼロ物件などと呼ばれるものがそうです。家賃滞納に関しては保証会社利用でカバーできますし、大きな修繕が発生した場合には、契約書に従って請求する形を取ります。
『レントフリー』
日割り家賃、前家賃なしのパターンです。引越しスケジュールによっては、今住んでいる家の家賃とダブルで支払うことがなくなり、助かります。当然、初期費用として支払う額も減ります。
『仲介手数料なし』
自社物件で仲介が入っていない場合や、家主が仲介手数料を持っている場合では、入居者は仲介手数料なしになります。この場合も初期費用の支払い時の出費は減ります。
契約の条件で、無料になる項目があれば初期費用を小さくできます。
また、初期費用の負担を減らしたい場合、カードによる分割払いを利用できる業者を使う方法も良いでしょう。