部屋探しの順序を探る

部屋探しを行う理由としてあげられるのが、入学や卒業、就職や転職の新生活を送るための部屋探しなどではないでしょうか。何も考えず部屋を選んだり、予算などを把握せずに、契約のときに、金額がオーバーすることもあるかもしれません。部屋探しの失敗をなくすために、賃貸物件を効率的に探す順序を考察します。

■順序1.「家賃の基準」

臨時収入（副収入、ボーナス）を除いた収入の3分の1か4分の1が基準です。例えば、手取りで30万なら、7万～10万円の物件が良いわけです。毎月支払っていくのが、家賃（共益費、管理費、駐車料金、自治会費、保健料）なので、無理のない金額に設定しないと、生活費や貯蓄を圧迫しかねません。

事前に予算を決めると、探すときに物件を絞って探すことができます。もし、いい物件がないときは最初に設定した予算より少し高い物件も探せば、選択肢が広がり予算を大きく外れることなく、あなたの希望の部屋が探せるかもしれません。

■順序2.「選ぶ条件」

生活の拠点なので、家を自身の生活に合わせて選ぶことが重要です。一般的には以下にあげる項目について、自分自身がどのように生活していくかを照らし合わせながら、優先するべき順序をおさえていきましょう。

◎通勤や通学時間＝通勤時間は何分くらいかかるか?
時間がかかり、通勤費も割高になるくらいなら、その差額で通勤・通学先に近い部屋を選択する方が、時間も節約できます。

◎駅からの距離＝駅まで徒歩何分か?
仮に駅までバスで通う必要があるのであれば、その交通費を家賃に回す方がいいでしょう。

◎家賃の確認＝管理費込でいくらか?
管理は意外と馬鹿にできません。特に新築の賃貸やオートロックがあるようなセキュリティがしっかりしている賃貸は、家賃とは別に管理費が高額になるケースがあります。

◎建物構造＝建物のつくりは? 耐震強度は?
大きな地震が発生した場合、建物の構造がしっかりしているかどうかは、生命や財産を守る大きなポイントとなってきます。

◎入居時期＝即入居できるか?
意外と退去予定の物件も多いので、要確認。似たような間取りの部屋があるなら参考に内見しておくこともいいでしょう。

◎設備、条件の確認＝お風呂やトイレ、ガスコンロ、エアコン、洗濯機置場
お風呂とトイレが別であることにこだわりあったり、洗濯機置場が室内にあった方が良いことは多々あります。また、オール家電は便利ではありますが電気料金が高額になるケースもあるため、ガス設備がある方が光熱費をトータルでおさえていくことが可能です。

◎敷金、礼金の確認＝敷金は0～2ヵ月、礼金は0～1ヵ月?
賃貸を借りる際の初期費用に大きく直結してきますが、安易に安い物件をチョイスしてしまうと、トータルで割高になる可能性もあるため、十分検討する必要があります。

◎近所の利便性＝スーパーやコンビニ、公共施設など自分が必要だと思う施設の確認
生活するための周辺環境は意外と見落としがちです。内見の際には賃貸物件の近隣も併せてチェックしていきましょう。

その他譲れない条件などを優先的に選べば、希望の物件が探しやすくなるのではないでしょうか。