初期費用の目安は?敷金礼金ゼロの秘密
- 2017/8/28
- 敷金・礼金
引っ越しを考えて新しい部屋探しをしていて、初期費用の高さが気になったことはありませんか?賃貸の新規契約では、諸費用のほかに前家賃もかかりますし、家賃の6か月分ほどのお金が必要なことが多いのです。
そんな時、今、増え始めている敷金礼金ゼロの物件を選べばグッと初期費用がダウンできます。敷金礼金ゼロの秘密についてお話しましょう。
■敷金礼金ゼロで大家さんが得することは?
現在、物件の数は豊富で、条件の良いところに希望者が集まってしまいます。
次のような条件の場合、あまり人気がありません。
・ちょっと築年数が経っている
・駅から少し歩く
・設備が少し古い
・バストイレ洗面が1体型
・沿線駅のネームバリューが弱い
入居者が集まりやすいように修繕費をかければ、家賃に跳ね返ってしまいますし、そうなれば、空室を埋める効果がどれだけあるかわかりません。
住み心地に問題がないのなら、人目を引く“敷金礼金”で注目が集まるようにし、家賃を上げなくてよい経営法も理解できます。
お得感のある物件として、しっかり注目してもらって、空室期間を作らないという戦略です。
入居さえしてもらえれば、その後の収入も安定しますし、大家さんとしては初期費用をサービスして契約が決まりやすいメリットが大きいのです。
■敷金礼金なしで困らないの?
削れるコストはしっかりカットして、入居者が契約を決めやすいように大家さんも努力しています。
また、最近の賃貸契約では、保証会社を使うことがほとんどですから、万が一家賃の滞納があっても大家さんへのダメージが少ない仕組みになっていることもあります。
修繕費用についても、経年劣化の範囲なら入居者の責任はないですから、それほど高額にならなくて済みそうです。
もし、不注意で壁に穴をあけるなど破損させてしまった場合は、初めに大家さんに敷金を預けない代わりに、実費を支払うのは仕方ないことだと納得できるでしょう。
■初期費用の目安を比べてみると…
敷金礼金があると、少なくとも家賃2か月分は上乗せになります。
他の部分の初期費用は、数万円~10万円前後+前家賃というところでしょう。
・家賃6万円で敷金礼金あり⇒36万円前後
・家賃6万円で敷金礼金なし⇒16万円前後
※目安として数字を出していますが、契約、業者によって多少前後します。
入居する側は初期費用が安くなるのはもちろん嬉しいですが、大家さん側も入居しやすくして、早く入所者を決めたいのですね。
敷金礼金無料の物件を積極的に扱っている不動産業者なら、契約しやすい物件を選びやすいですね。